この研究により、「可積分測地流」に関わるいくつかの主要な問題に対して、明確な進展をもたらした。ひとつめは、C-射影同値の問題 において,必ずしも非特異でない状況を第一積分の言葉で表現し,多様体の構造を明らかにした。ふたつめは楕円体 を含む、ある種のLiouville 多様体の一般点の共役跡の特異点のうち,分岐点のまわりの状況を詳しく調べ,さらに全体の形状について明らかにした。3つ目は糸とピンによる楕円面の描画についてのStaudeの結果を、リウヴィル多様体にまで広げた。4つ目は測地流の可積分性に関するEisenhartの結果ケーラー版を示した。
|