G を有限群とし,F をある条件を満たす閉多様体とする.ここで「ある条件」として,例えば「F はディスクや球面上の滑らかなG-作用の不動点集合となるもの」などを想定している.本研究課題の目的は,複素射影空間の列,実射影空間の列,レンズ空間の列のような特定の空間の列 X(n) に対し,F を不動点集合とする滑らかな X(n) 上のG-作用を構成することである.この研究期間において,G が5次の交代群,6次交代群である場合に,枠付きG-写像とその同変コボルディズムの鏡映変形法,同変手術理論,さらにs-コボルディズム理論を用いて複素射影空間列,実射影空間列,レンズ空間列に対してG-作用を構成した.
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