シフト不変ウェーブレットの1つであるダイアディック・ウェーブレット変換と区間演算の性質を数学的に明らかにし、これに基づいて新しい電子透かし法を開発した。この方法は、様々な画像処理に耐性がある。また、デジタル画像の画質に対して、一般には、人間による主観評価とコンピュータによる客観評価は一致しないが、ウェーブレット変換とノルム評価方法を組み合わせて、これらが近くなるような新しい画質評価方法を開発した。さらに、これらの開発で得られた知見をもとに、ウェーブレット分解とフラクタル次元等の組み合わせにより、内視鏡画像から早期食道癌を強調した画像の生成にも成功した。
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