急速な降着によって形成された超巨大星は超巨大ブラックホール形成の有力な起源と考えられている。この形成過程に伴う進化、及び最終的な質量や運命を解明するため、これまでの星の進化コードを改良し一般相対論的(GR)不安定性による星の崩壊を考慮した降着星の進化計算を行った。その結果、従来の一定質量の星の進化と異なり、より大きな質量に達するまでGR不安定が起きないことを示した。具体的に明らかにしたのは以下の3点である。(1)降着率と最終質量の関係。(2)それぞれの場合に星が最終段階に至り崩壊する理由。(3)それぞれの場合、星が崩壊後に爆発するかブラックホールへと至るか、である。
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