宇宙初期の固体微粒子(ダスト)の起源に関する研究を行い、宇宙最初のダストは巨大質量星によって生成される可能性があること、また世界最先端のダスト進化モデルにより遠方銀河のダスト量と減光測を同時に説明できることを示した。 一方Ia型超新星で観測される減光について考察し、その特異な減光測は主に星間ダストに起因すること、またその星間ダストの典型的サイズは銀河系のダストと比べて数倍小さいことを明らかにした。 さらに隕石中で発見されるプレソーラー粒子に関して、そのサイズから形成時の物理環境を制限するとともに、星間空間での破壊や隕石母天体での同位体熱拡散に対して耐え得ることができる粒子サイズを明らかにした。
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