核子のフレーバー構造の解明に必要な遷移行列の格子QCD計算において、紫外発散による演算子混合があるため正しい評価が困難である。そこで格子上の演算子の繰り込みの新しい手法の開発が必要となっている。 我々はフロー方程式の解が有限という性質に着目して新しい演算子の繰り込みを研究することを目標とした。 我々は3次元O(N)スカラー理論において1/Nのnext-to-leading オーダーでフローされた場が有限であることを示した。また誘導計量によって定義された時空が固定点近傍でAdS時空に近づくというAdS/CFT対応と密接な関係がある結果が得られた。
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