時空10次元の超弦理論に基づく模型の余分な6次元空間は現在の実験で観測できない程度に有限体積でかつ小さくなっていなければならず、さらにその大きさと形は時間変化せずに安定でなければならない。その安定性を超対称性のない弦模型におけるDブレーンの非自明な動力学によって実現する機構を提案した。また、弦模型における電弱ゲージ対称性の自発的破れを超対称性のない弦模型におけるDブレーンの非自明な動力学によって実現する機構も提案した。さらに、超対称性のない弦模型において宇宙背景輻射のゆらぎの大角度成分について予言を行い、さらに、宇宙観測の専門家と共に、その予言が実際に観測によって支持されることを示した。
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