ニュートリノ振動に関係する物理量の中で、質量階層性とCP位相が未測定の物理量として残っている。これらは次世代ニュートリノ実験の主要な測定目標となっている。 本研究では、これまで申請者を含む共同研究グループが提案してきたT2K実験を拡張したTokai-to-Kamioka-and-Korea(T2KK)実験やTokai-to-Kamioka-and-Oki(T2KO)実験の物理能力について、より現実的な条件下で再解析を行った。その結果T2KK実験では3~5σ、T2KO実験では1~4σ程度で質量階層性が特定でき、CP位相も誤差20度から50度程度で測定できることを示した。
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