研究実績の概要 |
我々で開発した、格子QCDを始めとするモンテカルロ計算に対する汎用の誤差縮減方法 All-Mode Averaging (AMA) に関して、ランダムにAMAの正確計算の点を選ぶ事による(わずかに残っている可能性のあった)バイアスの完全に消去する方法を考案した。また カイラル格子クォーク ドメインウォールに関して従来よりより効率的な近似方法 zMobius 形式を考案した、これらを AMAと合わせると古典的な方法に対して up, down クォークで およそ160倍の計算量削減が可能となった。
理研 BNL コロンビア UKQCD コラボレーションで作成した 物理点上のカイラルQCD配位の元で、π・K中間子の崩壊定数、中性K中間子の小林益川理論による CP対称性を破った混合 (B_K), up, down, strange クォーク質量 などを AMAと2つの格子間隔による連続極限を使って 多くの量で 1%未満の精度で求めることに成功した。また 同様にB中間子に関する小林・益川理論のフレーバー混合の計算も行った。 理論的な不確定性の大きい ミューオンの異常磁気能率への 光・光散乱のと呼ばれるハドロン寄与を格子QCDを使った第一原理計算で世界で最初の計算を行い論文を出版した。
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