原子核内部を構成する素粒子クォークとグルーオンが従う量子色力学と呼ばれる強い相互作用を、大規模数値計算、カイラル対称性を保った格子QCDにより計算することによって (1) 理論物理にとって50年以上にわたる問題となっているCP対称性を破るK中間子の2体パイ中間子への崩壊振幅 ε' / εの計算 (2) ミューレプトンの異常磁気能率 g-2 へのハドロン寄与の計算を行った。スパコンと計算量を縮減する様々な手法を開発することにより前者に関しては最初の結果を得て、後者に関しては現時点で最も精度の高い結果を得ることができた。
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