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2015 年度 実施状況報告書

重力波を用いた修正重力理論の検証に向けた摂動的計算法の一般化

研究課題

研究課題/領域番号 26400262
研究機関弘前大学

研究代表者

浅田 秀樹  弘前大学, 理工学研究科, 教授 (50301023)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード重力理論 / 重力波 / 宇宙物理
研究実績の概要

アインシュタインの一般相対性理論およびその修正理論に関する摂動計算法の検討を継続した。具体的な成果は以下の通りである。
一般相対性理論からの修正を探るうえで、3体系が有効である事をNordtvedtが1970年代に提唱している。しかし、その非線形性による複雑さのため、首尾一貫した近似のもとでの詳細な計算はこれまでなされて来なかった。特定のモデル計算の例として、一般質量比のラグランジュ軌道にある3体系の一般相対論的な安定性解析にはじめて成功した(Yamada, Tsuchiya, Asada, PRD91, 124016, 2015)。
また、重力波観測で最重要なターゲットはコンパクト連星であることが、LIGOチームの重力波初検出によって明確になった。こうした天体における最内安定円軌道の研究に対して、代数学における「スツルムの定理」を適用して解析を簡単化する手法を提案した(Ono et al. Europhysics Letters 2015)。この手法の更なる発展が大いに期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り、いくつかの摂動計算を実行できたためである。

今後の研究の推進方策

当初の予定通りに進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] Post-Newtonian effects on the stability of the triangular solution in the three-body problem for general masses2015

    • 著者名/発表者名
      K. Yamada, T. Tsuchiya, H. Asada
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 91 ページ: 124016(8pages)

    • DOI

      10.1103/PhysRevD.91.124016

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Application of Sturm's theorem to marginal stable circular orbits of a test body in spherically symmetric and static spacetimes2015

    • 著者名/発表者名
      T. Ono, T. Suzuki, N. Fushimi, K. Yamada, H. Asada
    • 雑誌名

      Europhysics Letters

      巻: 111 ページ: 30008-1 30008-6

    • DOI

      10.1209/0295-5075/111/30008

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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