研究課題
基盤研究(C)
ゲージ重力対応理論によれば、強結合における場の量子論は、一次元高い負の宇宙項を持つアンタイドジッター時空上のブラックホール解で表すことができる。本研究では、線形応答理論の枠組みを超え、非線形領域において、並進対称性のない方向に流れる永久電流を持つ超伝導体に双対な定常ブラックホール解を初めて構築した。この解は、定常ブラックホール解は軸対称な回転軸を持たなければならないとするブラックホールの剛性定理と矛盾せず、超流動と常流動の二相を持つ二流体モデルと合致することがわかった。
一般相対性理論