研究課題
本研究の目的は、J-PARC MLFで現在計画中のステライルニュートリノ探索実験で、本検出器設置候補地点における背景事象測定(特にビーム起源及び宇宙線起源高速中性子事象の測定)を実施し、測定結果を基にMCスタディを行い、本実験用検出器デザインを確定させることである。特に28年度は、検出器外の宇宙線起源中性子用シールドデザインを決めるスタディを行うことであった。しかし、MLFでの現場の制約(耐荷重及び設置スペース限界)により、最外層に中性子用シールドを設置することが難しいことから、検出器最外層である宇宙線Veto層を高速中性子タグ用の層としても使用することで対処することにした。最外層とその内側のガンマキャッチャ層は、検出器の構造上同じGdの入っていない液体シンチレータを使用する必要があり、候補になっているシンチレータの基礎能力測定が重要である。そのため、60Coを用いた光量測定、分光計を用いた透過率測定を行った。また東北大CYRICで70MeV中性子を用いたビームテストを行い、Birks係数の測定、PSD能力の測定も行った。これらの結果は、学会及び、J-PARC PAC用status reportにもまとめられた。
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arxiv[physics.ins-det]
巻: 1610 ページ: 08186
http://research.kek.jp/group/mlfnu/index.html