メソンを二つ生成する光反応を測定し、中間状態として現れる高励起バリオンやダイバリオン状態について調べた。メソン一つの生成反応では調べられない高励起バリオンの分光を核子標的での荷電パイオンと中性パイオンの同時生成で調べ、ρメソンと核子に結合するバリオンを明らかにし、国際会議で報告した。ダイバリオンは二核子あるいは空間的にコンパクトな 6 クォーク状態のオブジェクトとして興味深い対象である。重陽子標的での二つの中性パイオンの同時生成反応を測定し、ΔΔの準束縛状態に対する断面積は学術雑誌のレターで報告した。またΔN状態と目されるピークが観測でき、国際会議での報告を予定している。
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