研究成果の概要 |
液体Liキャビテーションを生成する標的システムが整備された。60 keV重陽子を液体Liに照射し、液体中のD(d,p)T反応からの荷電粒子スペクトルがビームON/OFF、超音波作用ON/OFFの条件下で測定された。ビームOFF時のスペクトルに、超音波作用ON/OFFに対して無視し得ない効果が現れた。超音波ON時のスペクトルからOFF時のスペクトルを差し引くことにより、2 MeV付近にバンプ構造を見出した。現在のところ、このバンプ構造は、ビームOFF時に超音波キャビテーションにより引き起こされるD(d,p)T反応からの陽子ではないかと推測される。
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