J-PARCハドロン実験施設の高運動量ビームラインで供給されるK中間子を用い、ストレンジネスを二つ有するΞ(グザイ)粒子分光研究のための検出器開発を行った。 π中間子がK中間子の3桁程度多く生成されることから、屈折率が1.05のエアロジェルを用い、発生したリングの分布をMulti-Pixel Photon Counter(MPPC)で能動的に検出するリングイメージングチェレンコフ検出器を新たに開発した。最も重要な性能である角度分解能を測定し、π中間子とK中間子を8σの感度で識別することが可能であることを示した。本研究によって、Ξ粒子分光に必要なビーム粒子識別検出器の原理を検証することに成功した。
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