蓄積リングを周回するイオンビームを強くレーザー冷却することで形成可能な“秩序化ビーム”の特性を分子動力学シミュレーションにより調べた。規則的に配置した構成粒子の位相空間分布や運動の様子およびこれらのリングやビーム条件に対する依存性等、様々なビーム力学的特性を明らかにした。 また、秩序化ビームの規則的な断面構造を計測する手法の可能性を探るため、ラジオクロミックフィルムを用いる手法を検討した。マイクロビーム照射実験により、フィルムは数μmの空間分解能を有することが分かった。原理的には、断面構造として数百μmの直径で数十μmの間隙を持つ秩序化ビームの測定は可能と考えられる。
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