従来,リニアックの電子ビームの高精度プロファイルモニタとして,可視遷移放射が利用されてきたが,ビームのバンチ長が短い場合,可視遷移放射がコヒーレントになり,プロファイルの測定に利用できないことが判明した.そこで,本研究では,より波長の短いパラメトリックX線等の結晶から発生する放射現象の利用を提案した. 本研究では下記の成果が得られた.(i)フレネルゾーンプレートを用いたビームプロファイルモニタの開発,(ii)回折遷移放射と回折制動放射の寄与の定量的評価,(iii)ダイヤモンド結晶からのパラメトリックX線の角度分布測定,(iv)回折遷移放射を利用した国際リニアコライダー用ビーム診断技術の提案.
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