タングステンブロンズBa6-xSrxNb10O30においてBaとSrが全率固溶することが分かった。2-400Kにおいて熱伝導率の温度変化を測定したところSr置換により熱伝導率が大幅に減少するとともに、x>3において30K付近で温度依存性がほとんどなくなるという振る舞いを見いだした。これは本来ガラスで生じるような振る舞いである。 我々はこの振る舞いの原因を、イオン半径の違いにより原子変位パラメータに異常が生じるものとして説明した。また、固溶系の電気抵抗測定により、Sr量を変えると異常金属から絶縁体へ転移することが分かった。さらにBa濃度が高い場合にはTc~1.6Kの超伝導が発現することを発見した。
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