希土類磁石材料などのf電子系の第一原理計算を,密度汎関数法の枠組みの中で取り扱う計算手法を開発し,その応用として,f電子系結晶の電子状態や磁性を,議論するための基礎を確立することが目的である.電子が自分自身と相互作用する自己相互作用をf軌道に対して補正する方法および,そのような効果を密度汎関数法の枠内でも取り入れることのできる最適化有効ポテンシャルを用いる方法を開発した.その結果,ポテンシャルの形状に特別な仮定をしないフルポテンシャル最適化有効ポテンシャルの方法で希土類元素のf状態を取り扱えることを見出した.これらの手法の応用として希土類磁石材料の電子状態と磁気異方性の研究を行った.
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