バルクではギャップが開いている絶縁体で、表面ではギャップが閉じて金属状態が現れるトポロジカル絶縁体のエネルギー分散を透過光法のサイクロトロン共鳴により調べることを目的とする。本研究では高感度化をはかった光路を短縮化したクライオスタットとS/N向上のための高分解能デジタルストレージオシロスコープを導入し、高感度サイクロトロン共鳴装置を新規に作製した。この結果、感度は従来の20倍に引き上げられた。第2世代トポロジカル絶縁体のテラヘルツ領域におけるサイクロトロン共鳴測定を試みた。試料由来と考えられるサイクロトロン共鳴の信号の検出に成功したが,高周波数で感度低下のためvFの決定には至らなかった。
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