SrPt3Pについて量子振動測定を行いフェルミ面を観測した。観測したフェルミ面上の電子の有効質量をバンド計算と比較すると質量増強因子λは0から0.9程度となった。既報の電子比熱係数よりλのフェルミ面全体での平均値は約1と推定されるので、未観測のフェルミ面で強い電子格子相互作用が働いている可能性が明らかになった。 鉄系超伝導体FeSeの量子振動測定を行い、フェルミ面を決定した。観測されたフェルミ面は、バンド計算の予想と顕著に異なり、極めて小さい。キャリアー数は鉄1原子当たり0.01程度と推定されバンド計算の予想より一桁少ない。計算に考慮されていない電子相関の効果が重要であることを示す。
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