研究課題
本研究では、高強度レーザーを利用した超高速分子イメージング法の開発を行っている。とくに、分子内の複数の電子が相関をもって時々刻々動く様子を実時間でとらえる、多電子の動的なイメージングについて様々な観点から吟味する。本年度は、多体系のダイナミクス分析に重要である、クーロン3体系の高精度波動関数の構築と分析についての研究を行った。また、高強度レーザーパルス照射による原子のトンネルイオン化についての研究も行った。得られた結果をまとめて学術論文として発表した。さらに、分子構造決定のための散乱コードおよび分析法の開発を進めた。また、関連する強レーザー場中の原子・分子ダイナミクスについての研究も行った。
2: おおむね順調に進展している
当初の目的どおり、多体系のダイナミクスの理解に重要であるトンネルイオン化理論、および散乱波動関数の研究がおおむね順調に進んでいる。
今後は、これまでに得られた知見をもとに、簡単な分子についてのダイナミクス研究を進めていく。また、実験データの解析も進める。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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