角度と軌道角運動量の不確定性関係を数学的に定式化した。この関係を、一般の秩序変数と保存量の不確定性関係にも拡張した。粒子と波動の相補性に顕れる不確定性関係の正体を問う問題を立て、相補性の背後にあるのは、ケナード・ロバートソン型の不確定性関係であることを明らかにした。マイケルソン型の干渉計を改造した装置で実験をすれば、この理論が検証できることを示した。 電子ビームを微細な環状スリットに照射することにより電子の波動関数のコヒーレンスを保って平面波からベッセル関数の形に変換することに成功した。らせん電子波を金の超微粒子に照射し、回折像を得た。スピン偏極したコヒーレントな電子ビームの生成に成功した。
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