本研究の推進により、実験結果を定量的に再現する粗視化シミュレーションのための相互作用パラメータが得られた。また全原子シミュレーションである分子動力学シミュレーションの結果を用いることで、粗視化シミュレーションで現実に近いと構造を再現することができた。ただし、高分子モノマーを粗視化した粒子の結合距離分布は、粗視化シミュレーションで形が左右対称なガウス型分布が得られた対し全原子シミュレーションでは非対称分布であったため、シミュレーションでの構造再現性は高いものの更なる改良の余地があることがわかった。
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