本研究は,(1)液晶分子と高分子の混合系(2)液晶分子とナノチューブの様な長い棒状分子の混合系などの”液晶複合系”におけるコレステリック相についての平均場理論を構築し,温度や濃度に依存した相分離や相転移を解明・予言することを目的とした。本研究期間の3年間で,高分子と液晶分子の混合系におけるコレステリック相の理論を構築し,ヘリカルツイスティングパワー(HTP)や相分離などについて分子論的説明が出来た。さらに,液晶分子の混合系における,コレステリック相の電場や磁場などの外場による様々な相転移を予測した。さらに,コレステリック液晶ゲルやツイストベンド相の理論の構築も行った。
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