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2018 年度 研究成果報告書

南極ドームふじ氷床コア中金属成分が示すエアロゾル気候変動

研究課題

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研究課題/領域番号 26400462
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関山形大学

研究代表者

鈴木 利孝  山形大学, 理学部, 教授 (90202134)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード南極 / アイスコア / 金属成分 / エアロゾル / 気候変動
研究成果の概要

IPCC第5次報告書では、エアロゾルは地球エネルギー収支の見積もりにおいて、依然として最も大きな不確実性をもたらしていることが指摘されている。南極氷床中に保存されているエアロゾルは、古気候や古環境を復元する良い指標となる。しかし、その大部分を占める不溶性粒状物を含む全濃度についての研究は例が少なく、特に金属組成変動に関する議論は不十分である。本研究では、過去72万年にわたる気候変動の優れたアーカイブである南極ドームふじ氷床コア中の金属全濃度(粒子態濃度+溶存態濃度)を定量し、鉱物および海塩エアロゾルの濃度、フラックスおよび金属組成と気候変動との関係について明らかにした。

自由記述の分野

極域雪氷学

研究成果の学術的意義や社会的意義

気候変動研究においてエアロゾルの寄与は極めて重要であることが認識されているにもかかわらず、これまでの氷コア解析においては粒子態金属成分の測定はほとんど行われていない。コア中粒子を全分解することにより粒子態および溶存態金属成分濃度を得ることは国際的にも希な取り組みであり、本研究の学術的特色である。また、氷コアから過去のエアロゾルフラックス変動を復元し、気温やCO2濃度との関係を説明した研究例は少なく、本研究で得られる結果は、エアロゾルによる気候変動シミュレーションの入力データや海洋のCO2吸収ポンプの検証データとなり、気候・環境変動の将来予測に貢献するという社会的意義がある。

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公開日: 2020-03-30  

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