固体降水粒子(特に湿雪)のマイクロ波散乱特性の計算技術と検証手法の確立、固体降水粒子が生成するレーダシグナルの特徴の理論的・観測的な理解深化につなげる粒子物性(形状・密度・落下速度・粒径分布)とレーダ反射因子の観測データベース開発が目標である。データベース開発のため、実在粒子の立体形状と存在向き、落下速度、粒径分布を観測する機器を開発した。粒子密度は電子天秤の観測粒子重量を開発機器の観測体積で除算して得た。冬季に北海道大学と金沢大学において、電子天秤型降雪強度計や降水レーダとの同期観測を実施、多種多様な降雪現象の解析・散乱計算に対応できる観測データベースの初期プロダクトが完成した。
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