円石藻Florisphaera profunda とGladiolithus flabellatus の季節変化、形態観察、分子情報の取得、化石記録の調査を行った。F. profunda は北西太平洋では8月に、日本海では11月に増加する。形態観察の結果、F. profunda の石灰質鱗片はヘテロコッコリスであることが分かった。分子系統解析の結果、F. profunda とG. flabellatus は、ヘテロコッコリスを形成する円石藻クレードに入ることが分かった。化石記録から、F. profunda は前期中新世、G. flabellatus は始新世 までに出現していたことを確認した。
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