研究成果の概要 |
圧力によるフェリハイドライトの相変化を調べた.高圧ラマン分光では,圧力によるフェリハイドライトの相変化は観察出来なかった. 一方, 高圧X線回折では, フェリハイドライトのXRDパターンが変化していく様子が観られ,9.2GPaで特徴的な2-lineフェリハイドライトのパターンが消えて鋭い結晶相のピークが検出された.これらのピークは,ヘマタイトの (012), (104), (113) のピークと一致したことから, 2-lineフェリハイドライトは圧力によってヘマタイトに相転移することが明らかとなった. フェリハイドライトからヘマタイトへの構造相転移は, 圧縮に伴う配位数の増加に起因する.
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