地球表層で進行している鉱物の溶解に及ぼす有機分子の影響を明らかにするため、タンパク質及びアミノ酸によるカオリナイトの溶解速度に及ぼす影響を検討した。実験方法として、タンパク質及びアミノ酸を含む溶液でのカオリナイトのフロースルー溶解実験を行った。実験の結果、カオリナイトの溶解速度はタンパク質との反応で増大することが確認された。アミノ酸との反応では、酸性アミノ酸との反応でより溶解速度の促進が確認された。よって、カオリナイトの溶解速度はカオリナイト表面の正電荷サイトと有機分子の負電荷サイトとの錯体形成により促進されていることが示唆された。
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