固体プラズマ材料として動作するn-InSb薄板を用いたサブミリ波サーキュレータを構成し,526 GHzサブミリ波帯の動作についてFDTD解析により検討を行った.その結果,n-InSbの電子密度が1.2×10^21 m^-3,厚さが17 μm,円形薄板の直径が285 μm,印加磁界が0.78 Tの場合,挿入損失0.76 dBで,非可逆性28.2 dBが得られ,サーキュレータとして素子への応用が十分期待できる特性が得られた.また,74.5 GHzのミリ波で実験した結果,電磁波を循環的に伝送するサーキュレータの基本的特性が得られた.
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