放射損失量の大きい重金属多価イオンの核融合炉内主プラズマへの侵入防止法を開発するための輸送シミュレーションの精度向上のために原子分子基礎データとしてタングステン多価イオンと水素,重水素,ヘリウム原子との衝突における電荷交換反応断面積の絶対値の測定を試み,ヘリウム標的に関しては衝突エネルギー500eV~2keVで1電子交換および2電子交換断面積の絶対値測定に成功した.また,標的の中性子数の違いが電荷交換反応ダイナムクスに与える影響,すなわち同位体効果を実験的に観測できる多価イオンと水素および重水素原子衝突実験装置の開発をおこなった.
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