本研究では、大気圧放電プラズマと触媒の複合技術を利用した反応活性と選択性に優れた革新的低温化学反応技術の確立を目指している。触媒表面で形成されるサーフェスストリマの進展特性に着目した基礎では、触媒表面で1次と2次ストリマが形成されることを明らかにした。プラズマ触媒に用いる活性金属としては、白金より銀の方が有効である理由として、ストリマの進展が金担持触媒上で有利であることに由来していることが分かった。 この研究成果は、今まで実験的に確認されてきた触媒の種類による反応活性の違いを解明する上で極めて重要な学術的情報が提供できると共に、今後の触媒の改良及び高度設計に有効に活用できるものである。
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