研究課題
基盤研究(C)
三つの水、H2O, D2O, H2(18O)について、200 MHzから1000 cm-1におよぶ広帯域で複素誘電率スペクトルの温度変化測定(0℃から50℃)を行った。得られた複素誘電率スペクトルを解析し、特にテラヘル帯の成分について詳細に議論した。その結果、この帯域では、低周波側に緩和成分が、高波数側に減衰振動が存在する。緩和成分は温度変化を示し、その活性化エンタルピーは遅いデバイ緩和のそれと同程度であること、計算から減衰振動は崩れた分子間変角振動であることなどが分かった。
物理化学