研究成果の概要 |
強い発光を示す含ケイ素芳香族化合物を用いる、新規機能性蛍光センサーを開発することを目的として研究を行った。スチルベン、フェナントレン、ピレンにシリル基およびシリルエチニル基を導入したところ、蛍光波長が長波長側にシフトし、蛍光量子収率が増大した。(1,3)、(1,8)、および(1,6)ピレノファンは、金属イオンまたはアンモニウム塩の添加、溶媒、温度によってピレンのモノマー発光と分子内エキシマー発光が可逆的に変化した。芳香環およびアルケンの可逆的な光反応に基づくON-OFF型の蛍光センサー分子の開発にいくつか成功した。
|