研究課題
基盤研究(C)
アルケンの酸化的官能基化反応において、乳酸を不斉源にもつ光学活性超原子価ヨウ素を用いて、金属フリー条件での不斉炭素-炭素結合生成反応が90% eeを超えるエナンチオ選択性で進行することを見出した。これまでは、酸素、窒素、ハロゲンなどヘテロ元素求核種を用いる例が、ほとんどであったのに対し、炭素求核種を用いて、炭素-炭素結合生成反応に成功した。この反応を利用して、ドーパミン受容体に対する特異的な効果を示すヘキサヒドロベンズインドール骨格の不斉構築にも成功した。
有機反応化学