研究成果の概要 |
ぺロブスカイト型酸化物Sr2LnReO6 (Ln = Y, Tb-Lu)を合成した。磁化率と比熱測定からLn = Y, Tb, Yb, Lu化合物で、2.6-20 Kで磁気異常を示すことを見出した。これはRe5+イオン間の磁気的相互作用による。希土類が磁性を持たないSr2YReO6やSr2LuReO6化合物の磁気ヒステリシス測定や残留磁化測定から、Re5+イオン間の反強磁性相互作用には弱強磁性成分を含むことが明らかになった。Sr2DyReO6では、93KでRe5+のモーメントが磁気秩序し、さらに温度を下げ、5KになるとDy3+の磁気モーメントが強磁性秩序することが磁化率と比熱測定からわかった。
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