シリル(シリレン)タングステンおよびモリブデン錯体に4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)共存下で1当量のピリジンオキシド(PNO) を反応させることで,DMAPがシラノンケイ素に配位したシラノン錯体を合成した。得られたシラノン錯体とMesCNO, シクロトリシロキサン,MeOHおよびH2Oとの反応を明らかにした。水との反応では,中心金属に依存して主生成物が異なった。水との反応の機構を理論計算により解明し,金属依存性はシラノンケイ素の求電子性と金属ーシラノン配位子骨格への水の酸化的付加のしやすさの違いにより現れることを明らかにした。
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