研究実績の概要 |
N-Heteroaceneによる有機および有機無機複合材料の創製を目的とする。本申請では、我々が開発した電子アクセプター型π共役分子Tetraazanaphthacene (TANC, Isoda et al., Chem. Lett. 2012. 41, 937.) を基本骨格に用いて、①問題解決型および②新規材料創出型研究を提案する。①液晶性電子輸送型(n型)半導体の創製とその配向制御によるFET特性発現は薄膜材料により、②クラウンエーテル置換型単一分子性導体の創出は単結晶を用いて電子伝導機構の解明を行う。N-Heteroacene誘導体の研究は、近年国外で盛んになりつつある。国内では我々が先駆けて分子性導体や自己組織化材料の構築を報告しているため高い独創性を有する。また、提案したコンセプトはN-Heteroacene以外にも適応可能なため、新規材料創製の発展に貢献できると自負している。
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