本研究では、ドナー・アクセプター色素を基盤とした生体蛍光検出について検討した。水溶性ベンゾチアジアゾール・トリフェニルアミン分子にガラクトース・糖質部を導入し、水溶性向上により蛍光度を低下させた後に、ガラクトシダーゼ・糖質分解酵素を添加したところ、蛍光強度の向上が認められた。酵素の触媒作用により色素母体より糖質部位が切断されることで、疎水性向上に基づきドナー・アクセプター色素が発光性の会合体に変化した結果である。本研究成果より、蛍光 OFF-ON 変化により生体蛍光検出の可能性を見出すことができた。
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