天然物エラジタンニンの構造から着想を得て“糖骨格により軸不斉が制御されたビフェニル基含有ジエチニル化合物”を設計し、“相互作用部位を有するジハロゲン化アリール”と重合することで、新規π共役高分子を合成した。得られた高分子の主鎖骨格が、溶液状態のみならず固体状態においても、可逆的にらせん-ランダムコイル転移可能であることを見出した。さらに、当該高分子を高速液体クロマトグラフィー用キラル固定相へ応用したところ、「主鎖コンホメーションの違いを反映して、全く異なる不斉識別能を有するキラル固定相二状態間のカラム内スイッチングが可能であること」を明らかにした。
|