金ナノ粒子 (AuNPs) は、粒子サイズやその構成元素に応じた光特性や電気特性が得られるうえ,その表面へ特定の化合物が保持可能であることから、分析化学、生物学、医学など幅広い分野での応用が期待されている。余剰の修飾分子からの表面修飾AuNPsの分離には、一般的に遠心分離を用いられているが、遠心分離による粒子の過度な密集により不可逆な粒子の凝集を引き起こす場合が多い。本研究は、ゲルろ過クロマトグラフィーを基盤とする分離法が、従来の遠心分離法よりも表面修飾AuNPsの精製に有用であることを示した。
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