研究課題
全内部反射分光法により超臨界二酸化炭素/水界面に生成したアニオン性ポルフィリンTPPSとカチオン界面活性剤の会合体生成に及ぼす因子の解明を行った。構造の異なるカチオン界面活性剤を用い比較検討した結果、界面活性剤の親水基の構造の違いは会合体生成にほとんど影響を与えないのに対し、疎水基の長鎖アルキル基の構造の違いは、大きな影響を及ぼすことを見出した。界面活性剤間のアルキル鎖の立体反発が会合体生成に大きな影響を及ぼすことが示唆された。また水相に共存するアニオンを変化させて会合体生成に及ぼす影響を検討したが、会合体生成にほとんど影響を与えないことが分かった。研究を通じて超臨界二酸化炭素/水界面での会合体生成に関する有用な知見を得ることができた。得られた研究成果は、国内の学会で発表した。また、2017年の11月に開催される国際会議ISEC2017にて研究成果を発表予定である。研究成果の一部は論文として発表済みであり、残りは現在執筆中である。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Solvent Extr. Res. Dev., Jpn.
巻: 24 ページ: 1-10