5-オクチルオキシメチル-8-キノリノール(HC8Q)を含む1,6-ジクロロヘキサン中で,カドミウムめっきした微小凹型電極上の窪み(直径20 μm,深さ10 μm)にマイクロキャピラリーマニピュレーション-インジェクション法で微小水滴を注入した後,電気化学的にCd(II)イオンを発生させ,水滴/油界面近傍に生成したCd(C8Q)2の蛍光強度の時間依存性を共焦点蛍光顕微鏡で観測できる手法を開発した。この時間依存性の解析から,水滴/油界面に吸着したCd(C8Q)+の界面での脱着が抽出速度の律速段階になることを明らかにした。
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