申請者が開発してきた液液界面薄層電解セルを2つ連結させたタンデム型薄層電解フローセルを開発し、これを質量分析の前段階に設置することで、「分離」「絶対定量」「定性分析」をワンフローで実現できるシステムを目指した。フローセルを二つ連結させ、上流を分離セル、下流を検出セルとし、2種類のイオンを含む混合溶液を注入することによって、分離度、電解効率を調査した。その結果、上流の分離セルでは、電位操作によるイオン分離が、下流の検出セルでは、検量線を用いることなく絶対定量することが出来た。両者を組みあわせることによって、複数イオンの分別絶対定量を実現した。
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