本研究では、複雑な混合物である生体試料中タンパク質を分離・解析するための従来法であるウエスタンブロッティングに替わる新規分析法として、デジタル電気泳動法の開発を行った。異なる分離・濃縮機能を有するヒドロゲルが充填されたキャピラリーカートリッジを調製し、それらを任意の順番で接続することで、自由な分析デザインを可能とする新規電気泳動デバイスの作製に成功した。また、作製したデバイスを用いたデジタル分子ふるい分離、デジタル等電点分離、デジタルアフィニティ分離、異種分離原理混合モードに基づく分離が達成され、提案したコンセプトに基づくデジタルウエスタンブロッティングが可能であることが示された。
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