チューブ状フィルターによる試料捕集とオンライン溶出/ICP-MS測定を併用し、大気中の微小粒子状物質(PM2.5)の多元素同時測定のために、数時間の短時間試料採取で、高い分析感度を実現できる高い時間分解能(経時変化変化を可能)を持つ分析法を開発した。チューブ状フィルター捕集技術では試料捕集用フィルターの面積を大幅に縮小(従来の100分の1程度)でき、のちのオンライン溶出において所要溶出液量が少なく、無機元素の濃縮倍率と分析感度の向上を確保できた。一方、オンライン溶出/ICP-MS測定法では、従来の酸分解などの試料処理に比べ、瞬時的な高い計測信号を得ることができ、分析感度の向上に有効であった。
|