標的分子なしに遊離の天然変性タンパク質だけを用いて、“機能構造”(構造形成時のフォールド構造)を実験的に予測する方法を確立するための第一歩として、「標的分子との結合によりヘリックス構造を形成する天然変性タンパク質が、高圧力下において単独でヘリックス構造が誘起される」ことを検証することを試みた。モデル分子として、転写因子CREBのpKIDを対象とした。1058 MPaまでの高圧力下でのアミドI’モードのFTIR測定から、圧力増加にともない水和ヘリックス構造が誘起されることを観測した。以上の結果は、本研究の目的である「天然変性タンパク質におけるヘリックス形成予測に圧力を利用できる」ことを支持した。
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