循環系溶液の流動抵抗を低減させる界面活性分子について、より環境低負荷を目指し、分子の特性(アルキル鎖長と親水基構造)に着目して、新規に合成・開発した。それらの溶液物性を、種々の界面化学的手法(電気伝導度法、表面張力法)および流体粘弾性法(渦抑制・はね戻り)を用いて調査した。その結果、新規面活性分子(二鎖型、親水基拡張型、両性型)について、極低濃度(μmol/kgオーダー)でミセル化を実現するとともに、添加剤導入により、ひも状ミセル形成が促進されることがわかった。また、広い温度範囲で渦抑制・はね戻りを発現するとともに、低温域(0℃以下)で発現する界面活性分子の開発にも成功した。
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